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自分で蛇口の交換をする際の取り換え方法と注意点:イメージ

自分で蛇口の交換をする際の取り換え方法と注意点

更新日:2024/07/11
水漏れなどのトラブルに見舞われ蛇口を自分で交換したい場合に、どうすべきかを解説しています。蛇口の種類ごとに必要な道具や注意点も異なるため、それぞれを個別に紹介します。個人での解決が難しく、依頼が必要な場合の業者の選び方も紹介します。
目次 [非表示]

蛇口を交換する前に

交換作業に入る前に、いくつか確認しておくべきことがあります。

蛇口の寿命と交換以外の対応

蛇口の耐用年数は一般的に10~15年と言われています。これ以上の期間を使い続けると、蛇口自体が破損して修理不能な水漏れを起こす可能性が高いため、交換を検討したほうがよいでしょう。

まだ数年しか使っていない蛇口の場合には、蛇口全体を交換せずとも細かい部品を修理するだけで直ることがあります。多くの場合、摩耗したコマやパッキンを取り替えたり、ネジのゆるみを締め直したりするだけでもある程度の改善が見込めます。

故障以外での蛇口交換も検討

最新の蛇口は操作しやすいものが多く、交換しておけば様々な面で有益です。

水の量や温度を調整してくれる商品に取り替えれば光熱費の節約が期待でき、握りやすいレバーハンドルや自動センサー式の商品に取り替えれば、水回りが汚れるのを防げるなど便利です。

耐用年数を過ぎていたり、ハンドルがきしむなどの劣化を感じることがあれば、トラブルを事前に防ぐためにも故障前に取り替えておくのがおすすめです。蛇口の経年劣化によって破損が生じた場合、大量の水漏れが起きることがあり、修理するまでに大きな損害が出てしまいます。

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蛇口の交換に必要な基礎知識

蛇口を交換するためには、使う道具と蛇口の種類を知っておかなければいけません。

プロの業者に頼めば、何が必要かを業者側で判断してくれますが、自身で行う場合は、用意するものを適切に把握しておく必要があります。

蛇口を分解したあとで必要な部品が手元にないことに気づいたり、新しい蛇口を取り付ける段階で型の違いに気づいたりするのは、極力避けたいものです。

蛇口の交換に必要な道具

蛇口の交換に必要な道具は以下の通りです。いずれも、ホームセンターなどで揃えることができます。

シールテープ

給水管の接続部分に巻きつけて、水漏れを防止するのに使います。
ネジの溝に古いシールテープやサビが付いていると、シールが剥がれたり隙間から水が漏れたりするので、貼る前にブラシなどを使って汚れを綺麗に落としてください。
ネジ方向と逆向きに、しっかりと5~10回ほど巻きましょう。

六角レンチ、プラスドライバー

蛇口の部品を固定するネジを回すのに使います。
一般的に、右(時計回り)に回すとネジが締まります。幅が合っていないと、工具が滑ってネジ山の溝を潰してしまうことがあるため、前もって大きさを確認しておきましょう。

モンキーレンチ、ウォーターポンププライヤー

蛇口を壁や台から外す際に、根本のナットを回すのに使います。
口径を調節できるので便利ですが、回す方向や力の加減を間違えるとナットを削ってしまうため、注意が必要です。

マイナスドライバー

ネジ山の穴がマイナス型のときに使います。
ネジ山を損傷する危険が少ない反面、プラスドライバーに比べて横滑りしやすいため、しっかりと固定しながら回しましょう。

懐中電灯

手元を照らすのに使います。
洗面所など、台付きタイプの蛇口を交換する場合、暗い台の下に潜り込んで作業する必要があります。安全のためにも、暗所では照明を使って作業してください。

バケツと雑巾

蛇口や給水管の汚れ、あるいは漏れた水を拭き取るのに使います。
作業の性質上、水が周囲にこぼれやすいため、速やかに拭き取れる準備を整えておきましょう。

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蛇口の種類

蛇口の用途や設置される場所によって、様々な種類があります。

設置面の違いで分類する場合、壁に取り付けられている蛇口は「壁付き」、シンクやバスタブなど、台座のものは「台付き」と分けられます。

さらに取り付け穴が1本の蛇口を「ワンホール」、2本のものを「ツーホール」と分類します。
2穴を使用するものにはハンドルと吐水口が分離している「コンビネーション」という種類もあります。

また、水とお湯を切り替える機能がない、どちらかだけが出るシンプルなものを「単水栓」、単水栓のなかでも屋外などに設置する柱状のものを「立水栓」と呼びます。

ワンホール/台付き

ワンホール/台付き水栓

キッチンシンクなどに多い形式で、ひとつの取り付け穴に給水管と給湯管が接続されています。
キッチン用は取り付け穴の口径が33~39mmのものが一般的で、同じ口径であれば他社製品への交換が可能です。

ツーホール/台付き

ツーホール/台付き水栓

お風呂の浴槽や洗面台などに多い形式で、給水管と給湯管が別の穴で接続されています。必ず向かって右が水、左がお湯に配管されます。
穴と穴の距離は様々で、取り付け前に必ず確認が必要です。ただし、キッチン用のものは203mm、洗面台用のものは102mmで規格が統一されている傾向にあり、同一規格であれば好きなメーカーの商品を使うことができます。
また、水とお湯のハンドルが別れたツーハンドルと、1本のレバーで調整するシングルレバーがあり、同じ取り付け穴で交換が可能です。

ツーホール/壁付き

ツーホール壁付き水栓

お風呂の洗い場やキッチンシンクに多い形式です。
注意点などは台付きと変わりませんが、作業の際に台の下に潜り込む必要がなく、工事が比較的容易な傾向にあります。

コンビネーション

コンビネーション水栓

洗面台に多い形式で、本体のレバーやハンドルと、給水・給湯する吐水口が独立しています。
吐水をシャワーに切り替えられるようになっているものが多く、「シャンプー水栓」と呼ぶこともあります。
なお、コンビネーションを設置できる洗面台には取り付け穴が2つありますが、用途が異なるため、ツーホールとの互換性はありません。
コンビネーション同士で、なおかつ口径が合えば他社製品との交換が可能です。

単水栓、立水栓

単水栓、立水栓

洗濯機の給水や屋外蛇口に多い形式で、水かお湯どちらかのみを出します。接続ネジの規格は呼び径13~25mmまでありますが、13mmのものが一般的です。
屋外のものは風雨に晒されるため劣化が早く、冬場は凍結を起こしやすいため、こまめな掃除とメンテナンスを心がけましょう。
構造が単純なため幅広い互換性があり、比較的選択の自由度が高いのも特徴です。

蛇口交換の流れ

どの種類の蛇口にも共通する、基本的な手順を解説します。

1.止水栓を閉める

まず給水管の止水栓をしっかりと閉めます。シンクの下にあることがほとんどですが、見つからない場合は水道メーター横の元栓を締めましょう。
吐水口だけ締めていても、止水栓が開いたままでは、蛇口を取り外した途端に全開量で水が溢れてしまいます。一旦こうなると、水流のある給水管に蛇口を付け直すことはできません。
作業に入る前に、必ず止水栓か元栓を右(時計回り)に一杯まで回し、一滴も水が出ないようにしましょう。

2.古い蛇口を取り外す

次に、蛇口を取り外します。
蛇口をしっかりと手やウォーターポンププライヤーで固定し、根本のナットをモンキーレンチで掴んで、左(反時計回り)に回します。
古くなったナットはサビや水道水のミネラルで固着し、簡単に回らないことがあります。力を入れるときにモンキーレンチの把握が甘いとナットが削れてしまうため、しっかりと奥まで挟み込みましょう。
叩いたりして無理に回そうとするとネジ山が破損することもあるので、自力で緩めるのが難しい場合は交換業者に相談してください。

3.接続部分を掃除する

蛇口が問題なく外れたら、給水管の接続部分の汚れを掃除します。
ネジ穴に古いシールテープが残らないよう、綺麗に剥がしてください。サビや汚れが付着したまま新しい蛇口を接続すると、隙間が生じたり、腐食が進行したりと、様々な不都合が発生します。古い歯ブラシなどを使い、必ず綺麗に汚れを取り除きましょう。

4.新しい蛇口を取り付ける

用意した新しい蛇口を取り付けます。ワンホールタイプや単水栓など、パッキンを使用しない接続部のネジには必ずシールテープを巻いてください。
取り付け穴の位置をよく合わせたのち、蛇口根本のナットを右(時計回り)に回して給水管と接続します。
このとき、接続がゆるいと水漏れを招きますので、しっかりとナットをモンキーレンチで締めておきます。なお、締め付けすぎても破損の原因となるので、無理に叩いたりせずにじっくりと力を込めて回らなくなれば十分です。
接続ネジの回転量で蛇口の向きが変化する場合、回し過ぎても逆回転させず、一旦取り外してシールテープを巻き直しましょう。
少しでも逆回転させるとシールテープが緩み、水漏れの原因になってしまいます。十分に締め付け、正しい向きに付いたところで回転を止めてください。

5.水道の止水栓を開ける

すべて取り付け終わったら、止水栓や元栓を左(反時計回り)に開き、水が出るかどうかを確認します。正常に水が出たら、今度は蛇口ハンドルを閉め、水漏れがないかどうか確認します。

何か問題があれば止水栓を閉めて蛇口を取り外し、各部につまりがないか、あるいは接続がゆるんでいないか、再確認します。
問題がなければ作業は完了です。

蛇口の交換業者へ依頼するメリット

交換業者に頼むと割高になってしまう傾向にありますが、メリットも多くあります。

まず作業の迅速性が挙げられます。
正確なサイズの工具や部品を選んで用意する手間を省けて、業者の専門知識によって問題の診断が速やかに行われます。急な故障で蛇口が使えなくなった状況など、一刻を争う事態では交換業者に素早く修理してもらえるのが大きなメリットです。

次に、プロの技術により信頼性の高い修理ができます。
不適切な自己処理は水漏れや設備を破損するリスクがあります。最悪の場合、老朽化した給水管を損傷するなど、さらに重大な故障に繋がってしまうかもしれません。
ネジやナットが固着してうまく回らないなど、作業中に想定外の状況に直面した場合にも交換業者を頼りましょう。

他にも、自身で交換しようとするとかえってコストがかかるかもしれません。
たとえば六角レンチやプラスドライバーなどは口径が決まっており、他の作業に転用ができない工具類を買う必要があります。自宅の水道作業に合う道具を揃えたものの、10数年に一度しか使わないことは珍しくなく、そうなると費用に見合わないうえに保管のために場所を取られます。交換業者に任せれば、こういった無駄を省けます。

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蛇口の交換業者へ依頼するポイント

蛇口交換を依頼するときには、以下の3つのポイントをおさえることが重要です。

第一に、年中無休(土日祝日も対応)、24時間対応の業者がよいでしょう。
水漏れはいつ起こるか分かりません。放置すれば蛇口が使えないだけでなく、より被害が拡大することがあります。いつでも駆けつけてくれるのがよいのはもちろん、早朝や深夜の割増料金がない業者が特に優良と言えます。

第二に、水道局指定給水装置工事事業者で、作業員が給湯器修理・設置関連全般の資格を保有しているかどうかです。
水道工事は軽いものなら自身でもできる反面、業者により技術のばらつきが大きく、修理内容によっては不具合が残る可能性もあります。確かな資格を保有している業者に任せることで、質の高い修理・交換を期待できます。

第三に、きちんと説明を行ってくれる業者であることが大切です。
業者によっては、不要な作業を無断で行い、高額の作業費を請求してくることがあります。たとえ必要な作業のみでも、相場より高い費用を請求してくる業者もいます。
これからどういった作業をするのか、なぜその作業が必要なのか、見積額はいくらかなど、前もって説明を行い無料相談を受けてくれる業者を選びましょう。

まとめ

自分で蛇口を交換するためには、蛇口の種類を知り、正しい道具を揃える必要があります。

蛇口の交換は状況を見極めることも重要です。交換する必要なく修理できる場合がある一方で、いま問題がなくても早めに交換しておくのが適切な状況もあるでしょう。

実際に交換を行う際には、前もってよく情報を確認し、適切な準備を怠らず、慎重な作業を心がけてください。作業に自信がない、素早く確実に問題を解決したいという場合には交換業者に依頼する手段もあります。その際にはしっかり吟味して優良な業者を選びましょう。

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