【記事タイトル】t0007_トイレつまり お湯
【カテゴリー】コラム_トイレ / コラム_トイレ_つまり

トイレつまりをお湯で直せるケースとは

お湯でトイレのつまりを解消できるのは、原因がトイレットペーパーやティッシュなどの紙類、あるいは排泄物である場合です。
温水でふやかしたり溶かしたりできるものであれば、ぬるま湯で流れやすくして排水管の奥へ押し出すことができます。
水に溶けやすく流れやすいものが原因とわかっていれば、お湯で対処することが可能です。

トイレつまりをお湯で直せないケースとは

水に溶けないものには、お湯を使う方法は効果がありません。
そのため、たとえふやける紙類であったとしても、ティッシュペーパーなど水に溶けないものを詰まらせた場合、この方法ではつまりの改善は難しいでしょう。
何がつまりの原因となっているのか、事前に把握しておくことが大切です。

トイレつまりにお湯を使う場合、熱湯はNG!

トイレつまりをお湯で解消する場合、お湯の温度が一番のポイントです。
適温は50度ぐらいで、お風呂の温度は大体42度くらいが一般的ですので、それよりももう少し熱いくらいになります。
熱すぎるよりも多少ぬるいくらいの方が便器を傷めず安全ですので、実際にはお風呂のお湯程度と考えてもらえればいいかと思います。

ふやかして溶かすというとグラグラに沸かした熱いお湯ほど有効なように思われますが、熱湯を便器に掛けるのは絶対に避けてください。
便器は陶器でできているため、お湯の温度が高いとひび割れや破損を引き起こす可能性があります。

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トイレつまりをお湯で直す手順

それではお湯の温度という重要なポイントを押さえたところで、お湯でトイレつまりを直す手順を詳しくご紹介します。

準備するもの
  • 50度くらいのお湯
  • バケツ
  • ビニール手袋またはゴム手袋(汚れ防止)
  • ビニールシートや新聞紙(水はねによる汚れ防止のために床に敷く)
  • マイナスドライバー(止水栓を閉めるため)
  • 灯油ポンプやペットボトルを切ったもの(トイレにたまっている水をくみ出せるもの)

また、作業に入る前には以下の点について確認をお願いします。

作業前の注意点
  • トイレの止水栓を閉めたか?
  • ウオシュレットなど温水洗浄便座を設置している場合、電源を切ったか?

1. 便器内の水を取り除く

まず、便器内に残っている水をできるだけ排出します。
水が滞留したままですとお湯を注水しても温度が下がってしまい、効力が薄れてしまいます。
また、つまって水が流れないところにさらにお湯を足すことになりますので便器内の水が溢れてしまう可能性があります。
便器内の水をすっかりなくしてしまう必要はないので、できる範囲でくみ出しましょう。
水をくみ取りにくいときには、灯油ポンプを用意すると簡単にバケツなど別の容器に移すことができます。
水が少ない方が、お湯を流し込んだ際、つまりの原因に届きやすいという利点もあります。

2. お湯をバケツでゆっくりと流し入れる

便器からあふれることのないよう気を付けながら、つまりに届かせるようなイメージで高いところから排水口にゆっくりと流し入れてください。

繰り返しになりますが、使用するお湯の温度には気を付けてください。
適温は50度程度です。
それ以上の温度のお湯を使用すると便器が割れる可能性があります。

また、このときお湯を入れてからしばらく時間をおくと、つまりの原因がほぐれやすくなり効果的です。

3. つまりが解消しているかを確認する

つまりの主要因が流すことができるくらいに溶けてほぐれたかどうかを目視で確認することは難しいです。
もしつまりを除去できていない状態で止水栓を開け、レバーを引いて多量の水を流すと、トイレが水びたしになる危険性もあります。
まずはバケツで少しづつ便器に水を流し入れ、水位が上がったりせず順調に流れるかを確認しましょう。
問題なく水が流れるようであれば、つまりは解消できています。

4. 1~3の手順を数回繰り返す

1回の作業で解決できなければ、同じ手順を何度か繰り返してみてください。[tpl file='e_columnTxtBtn01']

お湯以外でトイレつまりを修理する方法

つまっている箇所が排水管の奥ではないような軽度のトイレつまりであれば、お湯を使う以外にも自力で対処する方法はいくつかありますのでご紹介いたします。
お湯では解決できなかったけれど、水道修理業者に修理を依頼する前にもう少し頑張ってみたいというときはぜひ試してみてください。
※こちらに記載の方法はすべて水溶性のものがつまったときにのみ有効な方法になります。

トイレつまりをスッポン(ラバーカップ)で直す

トイレのつまり対応グッズとしておなじみなのが、いわゆる「スッポン」と呼ばれるラバーカップです。
使用する際は周囲に汚水が飛び散るおそれがあるため、新聞紙やビニールを室内の床に敷いたり、壁に貼ったりしてから作業に入るとよいでしょう。

スッポンには和式用と洋式用があるので、気を付けて選んでください。
使用の際はスッポンを水に沈めてしっかりと排水口に押し付け、そして引っ張るという動作を繰り返します。
押すときはゆっくり、引くときは一気に勢いをつけるのがコツです。
スッポンを使う際には便器にある程度水が溜まっていないと効果を発揮しにくいですが、あまり多く水が残っているとスッポンを入れたときに水が溢れてしまいますのでご注意ください。

詳しい作業手順と注意事項については、以下の記事も参考になります。

トイレつまりを重曹とお酢(クエン酸)で直す

つまりの原因をふやかしてほぐれやすくするには、重曹とお酢(クエン酸)も有効です。
重曹、お酢(クエン酸)、お湯(こちらも50度程度のぬるま湯を使用)を順番に便器に投入し、発生する炭酸ガスでつまりの原因を刺激してほぐれやすくする方法です。
問題になるほどの量ではありませんが、作業に伴い二酸化炭素が発生しますので、換気をしっかり行ってください。

詳細な手順については、以下の記事の参照をお勧めします。

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トイレつまりの修理を専門業者に依頼する場合

いろいろと試したけれどつまりを解消できない、あるいは便器の奥の配管がつまっていたり、お湯や薬品で溶かせない異物を落入させてしまったりしたときなどは、専門の水道修理業者に依頼することになります。
トイレつまりの修理料金は、だいたい8千円〜2万円程度が相場です。
ただしこれは症状やつまった個所によっても費用は異なるので、あくまで目安と考えてください。
修理時間は軽度のものであれば2~30分という短時間で済む場合もあります。

便器の取り外しが必要になることもある

つまりが重度だったり、発生個所が配管の奥だったりすると、便器を取り外す必要が生じることもあります。

作業費は業者によって異なりますが、おおよその相場としては3~5万円程度です。
便器取り外しの有無で工事費用に大きな差が出るので、依頼する際は必ず事前に作業内容を確認の上、見積もりを出してもらうようにしましょう。
作業前の見積もりの段階で便器の取り外しは必要にはならないだろうといわれた場合も、万が一を考えて「もし便器の取り外しが必要になったら」という仮定でおおよその金額を聞いておくのもいいかもしれません。[tpl file='e_columnTxtBtn01']