トイレつまりはピーピースルーで解消?
薬剤の種類から使い方までをプロが解説
ピーピースルーとは
「ピーピースルー」は、基本的に業者向けに製造・販売されている排水管用の洗剤です。
一般的な家庭用パイプクリーナーより強力で、独特のにおいがあります。
ピーピースルーは主に、排水口や排水管に付着した汚れを取り除き、水の流れを改善することを目的としています。
専門知識をもつ業者が使うことを想定しているので、種類によっては素人が扱うと危険な場合もあるので注意が必要です。
ピーピースルーの主な種類
ピーピースルーには、用途や強さなどによって大きく3つのタイプがあります。
その特徴を押さえましょう。
ピーピースルーK
専門の水道修理業者などで使われることの多いのが「ピーピースルーK」です。
インターネットを通じて個人で購入することもできますが、医薬用外劇物に指定されているため、購入には年齢制限があり、毒物劇物譲受書などの作成が必要になります。
また、化学反応による発熱や発泡をともなうため、化学薬品の取り扱い経験がない方にはおすすめできません。
ピーピースルーF
プロ向けのピーピースルーKに対し、一般家庭用として販売されているのが「ピーピースルーF」です。
医薬用外劇物ではないため、ホームセンターやドラッグストアなど簡単に入手できます。
一般向けとはいえパワーは十分に強く、キッチンやお風呂の排水管であれば、つまりの原因となる粘着性の油脂タンパク汚れをしっかり落とせます。
また、除菌にも高い威力を発揮します。
雑菌の増殖による悪臭の予防も、ピーピースルーの効果の1つです。
ピーピースカット
ピーピースルーをさらに家庭で扱いやすくしたのが「ピーピースカット」です。
顆粒ではなく液体となっているのが、ピーピースルーKやFとの一番の違いです。
排水管へ適量を注ぎ込むだけなので顆粒タイプのように濃度調整の必要がなく、他の一般的なパイプクリーナーと同じように使用できます。
強いアルカリ性の薬剤ですので、使用の際は手袋やメガネを着用するなど注意が必要です。
トイレのつまりへのピーピースルーの効果は?
排水管の汚れを落とすのに絶大な効力を発揮するピーピースルーですが、主な用途は基本的にキッチンやバス、洗面所などの排水口となっています。
残念ながら、トイレのつまりには効果が望めません。
その理由は対象となる汚れの種類が異なることです。
ピーピースルーが得意とするのは、油脂やたんぱく質などによる汚れです。
トイレの排水管にこれらの汚れが付着することはほとんどなく、つまりの原因となるほど蓄積することはまずありません。
トイレつまりを解消するには
ピーピースルーはトイレつまりに効果を発揮しませんが、その他にもトイレつまりを解消する方法はあります。
スッポン(ラバーカップ)を使う
トイレつまりの原因がトイレットペーパーや排泄物などの水に溶けるものである場合、いわゆるスッポンと呼ばれるラバーカップが効果的です。
ラバーカップはホームセンターなどで容易に手に入ります。
ラバーカップを使用する際には、ラバーカップのゴム部分が浸かる程度の水位を確認しましょう。
足りないと感じたら、バケツなどで水を追加してください。
また、汚水が周囲に飛び散るおそれがあるので、便器周りの床や壁には新聞紙やビニールなどを敷いたり貼ったりしておきましょう。
準備ができたら、ラバーカップを便器内の水中に沈め、排水口に押しつけていきます。
押すときはゆっくり、そして引くときは一気に勢いをつけるのがコツです。
これを繰り返して、つまりの原因を引っ張りだします。
薬品(サンポール・デオライトなど)を使う
トイレつまりの原因が尿石の蓄積である場合、また、尿石の蓄積が原因で排水管が細くなり、トイレットペーパーなどが流れにくくなって詰まってしまった場合は、サンポールやデオライトなど強酸性の薬品が有効です。
尿の成分が結晶化して付着する「尿石」は基本的にアルカリ性なので、酸性の薬剤が効果的です。
ただし、薬剤を使用する場合は、便器内の水はできるだけ少なくしておいた方が薬剤が原因に届きやすくなるため有効です。
強酸性の強い薬剤ですので、使用の際は必ずゴム手袋をはめるなど、注意書きに記載の指示に従ってください。
ラバーカップとの合わせ技もおすすめです。
まとめ
トイレのつまりは自分で対処することも可能ですが、つまりの原因によって手段を変えるなど、ある程度の準備や知識が必要になってしまいます。
つまりの原因がわからないなど、自信がもてなかったり心配な場合は、まず専門の水道修理業者に相談してみましょう。
また、おもちゃやボールペンなどの水に溶けないものや、おむつなど吸水性が高いものを流してしまったときは、自力での作業は困難です。
便器の取り外しなどの大掛かりな作業が必要になってしまう前に、水道修理業者に修理の相談をしてみてください。
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