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【解説】給湯器エラー「562」の主な症状と原因、対処法

更新日:2023/02/21
  • エラーコードが消えない
  • 給湯器の不具合を専門家に見てほしい
  • すぐにお湯が使えるようにしてほしい
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「お湯張りができない」「リモコンに562のエラーコードが表示されている」などの症状が出ているときには、給湯器でセンサー異常が起こっている可能性があります。

センサー異常は比較的軽度なエラーなので慌てる必要はなく、自宅での対処法もいくつかあります。
今回は、エラーコード「562」が表示される原因や対処方法を詳しく説明していきます。修理が必要になる症状についても説明しますので、エラーコードで悩んでいるのなら、最後まで目を通してみてください。
目次 [非表示]

給湯器のエラーコード「562」とは何のエラー?

「562」というエラーコードは、給湯器の配管回路内の切り替え用電磁弁が開いていないとき、つまり「センサー異常」が起こっているときに表示されます。

エラーの名称は「注湯電磁弁異常」「ふろ自動注湯流量異常」「湯張り電磁弁異常」など、ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパスなど、各メーカーによって異なりますが、エラー内容に大きな違いはありません。

では、エラーコード「562」が表示されているときにはすぐに修理が必要な状態なのでしょうか。詳しく説明します。

すぐ修理しないと危険な状態なの?

結論から言うと、エラーコード「562」が表示されている状態は、あまり深刻ではないことが多いです。そのため、エラーが表示されているからといって、慌てる必要はありません。

しかし、562のエラーコードが表示されている場合には、「お湯張りができない」という症状が出ていることがほとんどです。危険性はなくとも、お湯張りができないと非常に困りますよね。

怪我や火災などが起こるような危険な状態ではありませんが、生活する上で不便に思うでしょう。

「562」エラーが出ている時の症状

先述した通り、「562」のエラーコードが表示されているときには「お湯張りができない」という症状が出ていることがほとんどです。

ただし、浴槽に溜めてある水を再度温める「追い焚き」はできることが多く、お湯張りのみできないことが特徴です。「自動お湯張りボタンを押したのに、浴槽にお湯が溜まっていない」「足し湯ができない」など、自動お湯張りができないときにはセンサー異常が起こっている可能性があります。

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「562」エラーの原因

「562」のエラーが表示される原因には、以下のようなものが考えられます。

・断水または入水フィルターのつまり
・給湯配管の凍結
・給湯器の故障

詳しくみていきましょう。

断水や入水フィルターのつまり

断水時や入水フィルター(水抜き栓フィルター)がつまってしまっているとき、562のエラーコードが表示されることがあります。

まずは、住んでいる地域で「計画断水」が行われていないか確認してみてください。断水が行われていないのなら、入水フィルターが目づまりしていないか確認してみましょう。フィルターにゴミがつまると、水の出が悪くなったりお湯にならなくなったりすることがあります。

給湯配管の凍結

外気温が氷点下になるような冷え込む日には、給湯配管の凍結によって562のエラーコードが表示されることがあります。給湯器の配管に残っていた水が寒さで凍結して、蓋をしてしまっている断水状態です。

凍結しているからといって「お湯をかけて氷を溶かす」という対処は、給湯器や配管が破裂してしまう恐れがあるので避けてください。凍結時の対処方法については後ほど詳しく説明します。

給湯器の故障

フィルターの目づまりや凍結が原因ではない場合には、給湯器や部品が故障または劣化してしまっている可能性があります。

エラーコード562が表示されているときには、以下の部品の故障を疑ってください。

・注湯電磁弁(注湯水量センサー)
・電装基盤
・配線の故障
・コネクタの異常

注湯電磁弁は普段は閉じていますが、お湯張り時にのみ開く部品です。そのため、電磁弁が故障したり劣化したりすると、回路の切り替えができず、お湯張りができなくなってしまいます。また、電装基盤や配線、コネクタの部分に故障や異常が起こっている場合にもエラーが表示されます。

部品の故障は自分で対処することは難しいので、業者への依頼が必要です。

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「562」エラーが出た時の対処法

「562」のエラーコードが表示されたとき、自宅でできる対処法は以下の3つです。

・給湯器本体をリセットする
・入水フィルターを掃除する
・凍結箇所を解凍する

それぞれ詳しく説明します。

給湯器本体のリセット作業を行う

エラーが表示されたときには、まずは以下の手順で給湯器本体のリセット作業を行いましょう。

1. お湯張り・給湯を中止する
2. 給湯器のリモコンの運転スイッチを切る
3. 給湯器本体の電源コンセントを抜き差しする
4. リモコンのスイッチを再度入れる

一時的なシステムエラーであれば、この操作でエラーが解消されます。反対にエラーが解消されない場合には、他の部分に原因がある可能性が高いです。

入水フィルターを掃除する

断水後には、配管から錆が上がってきて目づまりをしている可能性があります。また、入水フィルター(水抜き栓フィルター)を長年掃除していないと、汚れで目づまりをしていることがあるので以下の手順でフィルターを掃除してみましょう。

1. 水抜き栓から出る水を受ける容器を用意する
2. 給水元栓を閉める
3. キッチンや洗面所などのすべての給湯栓を開く
4. 水抜き栓を反時計回りに回して外す
5. 水抜き栓を外す
6. 歯ブラシやブラシを使ってフィルターを洗う
7. 水抜き栓を再度取り付ける
8. キッチンや洗面所などのすべての給湯栓を閉める
9. 給水元栓を開き、水抜き栓周辺に水漏れがないか確認する

少し手順が長いように感じますが、フィルターを取り外して洗うだけなので掃除自体はすぐに行うことができます。しかし、入水フィルターの場所や形状は製品によって異なり、誤った外し方をすると破損する恐れがあります。

作業前には必ず製品の取扱説明書を確認し、取り外しに注意しながら作業を行ってください。

給湯配管が凍結した場合

給湯配管が凍結した場合にできる対処法は以下の2つです。

・自然に解凍を待つ
・給水元栓に「ぬるま湯」をかける

もっとも簡単なのが、自然解凍です。昼間になり外気の気温が上昇すれば、凍結した氷も自然に解けます。すぐにお湯を使う必要がないのなら、自然解凍されるのを待ちましょう。

すぐにお湯が必要な場合は給水元栓にタオルを巻き、「30〜40度」程度のぬるま湯をかけて解凍してください。ぬるま湯をかけたあとには、乾いたタオルで濡れた部分を拭き取っておきましょう。

エラー表示が消えないまたは故障の場合は業者へ連絡を

ここまでに説明した対処法を試してもエラーが解消されない、またはエラーを繰り返す場合には、給湯器が故障している可能性があります。故障は自分で対処できないので、業者への点検・修理依頼が必要です。

修理にかかる費用相場は以下の通りです。

・配管の破損:4〜6万円
・電装基盤の故障:4万円前後
・熱交換器の交換:5〜6万円

給湯器本体が故障していない限りは部品交換のみで解決できるので、数万円でエラーを解消できます。ただし、詳細な費用は依頼する業者によって異なるので、あくまでも目安として参考にしてください。

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給湯器エラー「562」の修理はどの業者に依頼する?

給湯器の点検・修理は、ガス会社、給湯器メーカー、給湯器販売・工事業者、のいずれかに依頼することになります。

安心感を重視するのなら、地域のガス会社に。保証期間内であれば、メーカーに相談をしてみましょう。アフターサービスの手厚さや価格を重視するのなら、給湯器販売・工事業者がおすすめです。

何を重視するのかによって、依頼先を考えてみてください。

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まとめ

エラーコード「562」は、給湯器でセンサー異常が起こっているときに表示されます。562のエラーが表示されるときに考えられる原因は以下の通りです。

・断水または入水フィルターのつまり
・給湯配管の凍結
・給湯器の故障

そして、エラーを解消する方法は以下の3つです。

・給湯器本体をリセットする
・入水フィルターを掃除する
・氷を解凍する

これらの対処法を試してもエラーが解消されない、または何度もエラーを繰り返す場合には、給湯器の故障が考えられます。お湯張りができないと非常に困るので、速やかに業者に点検依頼をしてください。

給湯器の寿命は10年程度なので、修理しても他の箇所で不具合が起こってしまう可能性があります。給湯器の設置から7年以上経過しているのであれば、交換も視野に入れておきましょう。

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